現代女性は何故できない?生理コントロール
昔の女性は生理コントロールができていた?
生理コントロールと言っても、明日ではなく明後日生理がくるようにするといった生理コントロールではありません。排尿排便と同じようにトイレに行ったときに経血をだし、それ以外の時は経血が流れ出ないようにするという意味のコントロールです。
『おしっこや排便は自分でコントロールして我慢したり、お粗相がないようにできるのに、なんで月経血だけは自分の意志とは裏腹にでるの??』と誰でも女性であれば思うものです。もしトイレに行ったときにだけ経血を出し切ることができればナプキンを付ける必要もなくとっても便利。
そんな願望に対して衝撃的な発見が!三砂ちずるさん著の「昔の女性はできていた」という書籍によれば、今90代の女性やそれ以前の女性の中には生理をコントロールしていた人がいてたということです。
紙ナプキンがなかった時代の女性はどうしていたんだろう?と思ったことはありませんか?
使い捨てナプキンが日本で出たのが1960年。それ以前の女性は服を汚したりしないよう色々工夫しなければなりませんでした。
布を当てたとか、和紙をあてていたとか諸説あるようですが、トイレに行くまで我慢して、そこで一気に月経血を出す女性がいたのも確かなようです。
それら女性は綿を膣の浅いところに詰めていたようですが、それはタンポンの役割を果たしていたのでなく、それを意識して、小股で歩き、その綿が落ちないように膣を閉めて生活していたのだとか。
この膣を閉める役割を果たすのが「骨盤底筋」という筋肉です。
そしてこまめにトイレにいって、骨盤底筋を緩め、経血を一気に排出していたそうです。つまり昔の女性がこのようなことができていたのも毎日の生活で鍛え上げられた健康な筋肉があったから。トレーニングのおかげだったわけです。
現代人はこの骨盤の下にある骨盤底筋、膣周りの筋肉が弱まってしまっているといいます。
昔の人は、わざわざトレーニングしなくても、日々の生活の中でこの筋肉を鍛えられていました。
まず、あの着物。小股に股をすりながら歩く、きれいな歩き方。椅子がないので、床に座ったり立ったりする一連の動作。農業で踏ん張る姿勢。また便利な道具がないので、床を磨くときも調理するときも、火を起こすときも、しゃがんでは立って、またしゃがんでというこの動作も骨盤底筋を鍛えるのに一躍かっていたそうです。
便利になった分、進歩していくものもあれば、退化していくものもあるのですね。
さらに紙ナプキンが発明されるようになってからというもの、生理中は経血を垂れ流しにして当たり前という概念が広まり、膣をキュッと閉めたり緩めたりということすらしなくなりました。
生理痛を緩和!骨盤底筋を鍛えよう
骨盤底筋は骨盤を開いたり閉じたりする時に使われる筋肉です。骨盤は月経期、卵胞期、排卵期、黄体期と毎週毎週女性ホルモンの動きに合わせて動いたり閉じたりしています。月経が終わった後に卵胞期は骨盤が閉じている時期。体全体がスリムになり、ダイエットに適した時期と言えます。一方黄体期は生理の準備のために骨盤を開き、子宮の収縮をしやすくします。しかし骨盤底筋が鍛えられていないと骨盤の動きもスムーズではなく、その中で守られている子宮もゆったりふっくら伸び伸びできません。そのため下腹部が痛くなったりキリキリ痛んだり、腰痛がしたりといった生理痛が酷くなってしまいます。
骨盤底筋を鍛えるなら生理コントロールができるようになるだけでなく、生理痛の緩和にも役立ちます。さらに将来的に尿漏れなどをしにくくなるという利点もあります。
骨盤底筋を鍛えるのはなにか特別なことをしなければならないわけではありません。昔の女性のようによく足腰を使えばいいだけです。
今日は歩いてスーパーに行ってみたり、ちょっと長めにワンちゃんの散歩に行ったり、いつもはしない靴箱の下とか、屈んで掃除してみるのはいかがですか?明日はエレベーターやエスカレーターをちょっと我慢して階段をつかってみませんか?
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